English

Result of The G8 University Summit

G8大学サミットの開催結果について

2008年7月1日
2008年7月23日更新

6月29日~7月1日に札幌市で開催されたG8大学サミットは、歴史上初めての試みであり、地球の持続可能性(サステイナビリティ)を達成するための調査・研究や教育等大学の役割を認識し、また、大学自らのサステイナビリティの達成に向けての取り組みを約束するとともに、G8北海道洞爺湖サミットに参加する首脳たちに対して気候変動問題等に対する科学的で適正な政策の実施を求める「札幌サステイナビリティ宣言」を採択しました。

本G8大学サミットは、「グローバル・サステイナビリティと大学の役割」をテーマとして、国内の14大学からなるG8大学サミット運営会議(議長 小宮山宏東大総長)が実施主体となり呼びかけたものであり、G8諸国及び非G8主要国の大学並びに国連大学の合計14カ国、35大学の総長・学長など約140名が参加しました。 今後もサステイナビリティに向けての取り組みを他の大学に広げる努力をするとともに、政策レベルでの対応の促進を図っていくこととしており、次回G8大学サミットが、イタリアで開催することが合意されました。

  1. 開催趣旨
  2. 参加大学等
  3. 会議の概要と結果
  4. 開催日・場所
  5. 運営体制
  6. 札幌サステイナビリティ宣言の概要
  7. 今後の対応 (平成20年7月23日更新)NEW

1 開催趣旨

日本の呼びかけによりG8諸国等の主要大学長等が一堂に会し、国際社会が直面する喫緊の課題について学問的また中立的な立場から議論する枠組みは、歴史上初めての試みです。

G8北海道洞爺湖サミット開催を機に合計14カ国、35大学の学長等(27大学長及び代理8大学)が参集し、地球規模での持続可能性実現のために大学が果たすべき責務とそれらを達成するための具体的な取り組みについて議論し、学術界から国際的な努力を促進し、また、それに対して貢献することを目指して開催されました。

2 参加大学等

G8各国27大学(うち日本14大学)及びその他6か国(中国、韓国、インド、オーストラリア、南アフリカ、ブラジル)7大学並びに国連大学の合計35大学から、約140人が参加しました。

G8 countries カナダ ブリティシュ・コロンビア大学 学長 スティーブン・J・トゥープ
アルバータ大学 学長 インディラ・ヴァサンティ・サマラセケラ
フランス エコール・ポリテクニーク 学長 グザヴィエ・ミシェル
パリ第4=パリソルボンヌ大学 学長 ジョルジュ・モリニエ
ドイツ ミュンヘン大学 学長 ベルント・フーバー
アーヘン工科大学 学長 ブルクハルト・ラウフート
イタリア トリノ工科大学 学長 フランチェスコ・プロフーモ
フィレンツェ大学 副学長 グイード・ケラッツィ
日本 同志社大学 学長 八田英二
一橋大学 学長 杉山武彦
北海道大学 総長 佐伯浩
慶應義塾大学 塾長 安西祐一郎
京都大学 総長 尾池和夫
九州大学 総長 梶山千里
名古屋大学 総長 平野眞一
大阪大学 総長 鷲田清一
立命館大学 総長 川口清史
東京大学 総長 小宮山宏
東北大学 総長 井上明久
東京工業大学 学長 伊賀健一
首都大学東京 学長 西澤潤一
早稲田大学 総長 白井克彦
ロシア 極東国立総合大学 学長 ウラジミル・クリーロフ
イギリス インペリアル・カレッジ・ロンドン 副学長 メアリー・リッター
ケンブリッジ大学 サステナブル・デベロップメント・センター長 ピーター・ガスリー
アメリカ カリフォルニア大学ロサンゼルス校 学長 ジーン・ブロック
イェール大学 国際部長 ドナルド・ファイラー
other countries オーストラリア オーストラリア国立大学 学長 イアン・チャブ
ブラジル サンパウロ大学 教授 カルロス・クレメンテ・セリ
中国 北京大学 副学長 リン・ジエンホア(林建華)
清華大学 副学長 シェ・ウェイフ(謝維和)
インド インド工科大学カンプール校 副学長 シャンカー・クリパ
韓国 ソウル国立大学 学長 イ・ジャンム(李長茂)
南アフリカ ヨハネスブルグ大学 学長 イーロン・L・レンスバーグ
  国連大学 学長 コンラッド・オスターヴァルダー

3 会議の概要と結果

メイン・テーマは「グローバル・サステイナビリティと大学の役割」であり、「グローバル・サステイナビリティを支える新しい科学的知識と国際研究ネットワーク」(分科会A)及び「グローバル・サステイナビリティのためのナレッジ・イノベーション(Knowledge Innovation)と教育」(分科会B)の2つのサブテーマを設けました。
会議の開催に当たっては、福田総理大臣と渡海文部科学大臣からのメッセージが寄せられました。
続いて総会において問題提起が行われ、午後からは上記のサブテーマごとに分科会を開催して、議論を深めました。
会議結果は、1日の総会において「札幌サステイナビリティ宣言」としてまとめられました。

また、今回会合のフォローアップとして、イタリア大学学長協会(CRUI)から、の提案に基づき、2009年G8首脳サミットがイタリアで開催される機会に第2回G8大学サミットを開催することとなりました。

G8大学サミット会議プログラム

  1. 全体日程
    2008.6.29(日) 19:00-20:30 ウェルカム・パーティー
         6.30(月)  9:00-17:30 会議
                19:00-20:30 レセプション
         7.1  (火)  9:00-11:30 会議
                11:30-12:00 記者会見
                12:00-13:30 フェアウェルランチ
  2. 会議会場 札幌市(京王プラザホテル札幌)
  3. 会議プログラム - テーマ「グローバル・サステイナビリティと大学の役割」
6月30日(月) 内容
9:00-9:40 開会・挨拶・各大学紹介
9:40-12:00 全体会議
(趣旨説明,問題提起,討論)
13:00-17:30 分科会A 分科会B
<サブテーマ>
グローバル・サステイナビリティを支える新しい科学的知識と国際研究ネットワーク
  • グローバル・サステイナビリティに関する「新しい科学的知識(new scientific knowledge)」
  • ネットワークを束ねる「上位」のネットワーク:Network of Networks(NNs)
(発表,討論)
<サブテーマ>
グローバル・サステイナビリティのためのKnowledge Innovationと教育
  • 社会変革の起爆剤
    -Knowledge Innovation
  • 次世代のグローバル・サステイナビリティのために
    -教育


(発表,討論)
7月1日(火) 内容
9:00-11:30 全体会議
(各分科会のまとめ発表,議長サマリー,討論,宣言文採択)
11:30-12:00 記者会見

参考: 

1)サステイナビリティ=sustainability
持続可能性と訳される。人類の活動が将来に渡って持続することができるかどうかに注目した考え方。特に環境や資源、エネルギーの観点から使用され、地球規模に注目した場合、グローバル・サステイナビリティと言われる。

2)持続可能な開発(SD:Sustainable Development)
環境と開発に関する世界委員会(WCED 1987年)によれば「将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代のニーズを満たすような開発」と定義され、環境と開発は不可分の関係にあり、環境を保全していくことが持続的な発展のためには必要不可欠であるという考え方。

3)ナレッジ・イノベーション
ここでは、知識を生み出し共有することによって社会を変えること、そのために知識を構造化することの両者を意味する。これは、「技術革新(Technology Innovation)」 とも共通の意味合いであるが、21世紀の改革は、持続可能性に向けて、技術のみに限らず広く知識全般でのイノベーションが求められていることからナレッジ・イノベーションとしたもの。

4 開催日・場所

平成20年6月29日~7月1日 札幌市(京王プラザホテル札幌)

5 運営体制

小宮山宏東京大学総長が議長、佐伯浩北海道大学総長、安西祐一郎慶應義塾長が副議長に選出されました。佐伯総長と安西塾長は、それぞれ分科会A、Bの議長となった。また、インディラ・ヴァサンティ・サマラセケラ アルバータ大学長(カナダ)とフランチェスコ・プロフーモ トリノ工科大学長(イタリア)が分科会副議長となりました。

6 札幌サステイナビリティ宣言の概要

I.共通の認識

G8大学サミットに出席した、G8 諸国の大学の学長及びその他の主要国から参加した学長たちは、地球規模での持続可能性と大学との関わりに関し、以下の認識を共有しました。

  1. 21世紀におけるグローバルレベルでの持続可能性(サステイナビリティ)の重要性
  2. サステイナビリティの問題は今や最も重要な政治課題
  3. サステイナビリティの課題解決に向けて拡大しつつある大学の責任
  4. 科学的知識の再構築の必要性
  5. 個別の研究ネットワークを束ねるネットワーク・オブ・ネットワークス(NNs)の必要性
  6. 知識と社会双方に変革をもたらすナレッジ・イノベーション(Knowledge Innovation)の必要性
  7. サステイナビリティ実現に向けた高等教育の役割
  8. 社会の実験的モデルとしての大学キャンパスの機能の重要性

II.我々の決意(コミットメント)

以上の認識を踏まえ、本サミット出席大学の学長たちは以下のとおり約束します。

  • 21世紀において、科学的知識が政策と社会を方向付けすることを認識し、政策と社会、アカデミアがサステイナビリティ実現のために共に変革していく原動力となるべく、大学の新しい使命を果たしていきます。
  • 持続可能性に関する課題に対応するNNsの実現に向け、行動計画を策定します。
  • NNsを活用しつつ、共同研究と教育を通じて開発途上国の研究機関との連携、支援を強化します。
  • これらに必要な組織・体制整備、予算確保等に努めます。
  • 大学キャンパスをサステイナビリティの実現に向けての実験の場として、社会とともに次世代モデルの創造に従事します。
  • 上記コミットメントに関し認識を共有し共に行動することを、他の大学に対して呼びかけます。

III. G8首脳への要請

G8諸国の大学の出席学長たちは、G8首脳に対し、サステイナビリティに関する研究と教育に携わる大学人として、以下のとおり要請する。国連大学およびG8メンバー国以外の大学の出席学長はこれを支持します。

  • ナレッジ・イノベーション、NNsなど大学の取り組みを理解し、支援すること。
  • サステイナビリティ実現に向けた政策の立案、実施にあたり、大学との連携を深めること。
  • 低炭素社会、資源循環型社会、自然共生社会の達成等持続可能性のための課題に関する科学的知識を正しく認識し、国民に周知し、科学的に正当性のある政策を進めること。
  • とりわけG8北海道洞爺湖サミットで中心的議題となる気候変動対策に関し、国際社会が早急に科学的に適切な政策を実施し、行動を開始するようリーダーシップを発揮すること。
  • 食料問題とエネルギー危機のように、グローバルな問題は相互関連していること、気候変動によって一層悪化していくことを認識し、科学的研究の成果と知識を踏まえて、これら問題を総体的に解決するための政策を各国の協力体制の下に早急に実現すること。

7 今後の対応

2008年7月4日(金)に小宮山東京大学総長、佐伯北海道大学総長、安西慶應義塾長、フランチェスコ・プロフーモ トリノ工科大学長、グザヴィエ・ミシェル エコール・ポリテクニーク学長およびエマニュエラ・ステファニ イタリア大学学長協会事務局長が首相官邸を訪問し、宣言の手交及びG8大学サミットの報告を行いました。

この際、代表者一行は、G8大学サミットへのメッセージを同首相からいただいたことのお礼を述べると共に、次回大学サミット開催地がイタリアになったこと、トリノ工科大学とイタリア大学学長協会が中心に準備を進める旨紹介しました。また、省エネへの取り組みの大切さ、国民への「サステイナビリティ」への普及及び子供たちへの環境教育などについて話し合われた後、一行は今後とも大学への支援をお願いしたい旨、首相に要請しました。

このようにG8首脳にG8大学サミットの成果の支持を働きかけるとともに,G8首脳サミット等における地球温暖化問題の議論等グローバル・サステイナビリティの実現に向けた国際的な合意形成プロセスに反映されるよう今後とも努力を続ける予定です。

問い合わせ先:G8大学サミット実行委員会事務局

北海道大学国際企画課長 川野辺 創 011-706-3610
東京大学国際企画グループ長 清水 宣彦 03-5841-2090
慶應義塾大学国際連携推進室事務長 隅田 英子 03-5427-1899

ページの先頭へ
MAIN MENU
  • ホーム
  • G8大学サミット報告(英文)
  • 札幌サステイナビリティ宣言
  • G8大学サミット開催結果
  • 開催風景
  • 議長サマリー
  • 開催主旨
  • 運営会議 実施組織図
  • 参加大学
  • 国内
  • 会議日程詳細
  • 取材登録について
  • 報道記録
  • 関連リンク
  • G8大学サミットにおける環境配慮
  • 文部科学省
  • 文部科学省委託事業

Copyright The G8 University Summit All Rights Reserved.